2018年3月31日(土)
有名な俳優さんの病気とボー・ジャクソン
今日至るところで俳優・坂口憲二さんが病気で療養に入る、という記事を読みました。至るところで記事になっているので説明の余地はないかと思いますが、気になったのは病状。特発性大腿骨頭壊死症という言葉を聞いて、ボー・ジャクソンを思い出しました。
彼の場合大腿骨のavascular necrosis (AVN)なので、ほぼ似た症状だと想像します。
ボー・ジャクソンは野球(カンザスシティ・ロイヤルズ)とフットボール(ロスアンジェルスレイダース)でプロになった才能ある選手でしたが、試合でタックルを受けた後AVNを発症し、hip replacement(これを人工関節と言うんでしょうか?)の手術を受け、選手を引退。野球ではオールスター出場、フットボールでもプロボウルに選ばれた選手(このような選手は現在でも彼以外誰もいない)で28歳という若さで惜しまれながらフィールドを去りました。
ちょっとググると、最近になって今の治療なら彼はプレーを続けられたか?という記事を見受けられます。
ATHLETES WITH OSTEONECROSIS OR AVASCULAR NECROSIS (AVN)
治療としてはPlatelet Rich Plasma (PRP、多血小板血漿、PRP療法)がその一つで、記事よるとタイガー・ウッズやコービー・ブライアント、ラファエル・ナダルなども膝の対処のためこれを使ったそうです。
もうひとつがステムセルセラピー。自身の骨髄や脂肪細胞からステムセルを取り出し、血流が欠損している部分に注射してその部位の再生を促すそうです。ただ症状の程度により治療法が変わるそうなので、坂口憲二さんの場合どの治療法が選択されるのでしょうか。
ともあれ一日も早く回復し、またお茶の間に戻ってこれることを祈っています。また「医龍」見たいですから。
2018年3月29日(木)
2016年度、米大学に入学する留学生減少
同僚に頼まれてGraduate coordinatorの会議に代理で参加した。留学生の動向、そして大学が彼らを勧誘、入学にするにあたりどのように協力出来るか、という話だったが、はっきり言って時間の無駄でこの大学には何も新しいアイディアがないことがよくわかった。
それとも既存のシステムを知らないアメリカ人に伝えるためのミーティングだったんだろうか?
そんなミーティングの中で、2016年度から2017年度にかけて米大学に入学する学生が久しぶりに減った、という話があった。調べてみると確かにそうらしい。
ずっと上がってきたが、、、
下がった(下図は大学院生の場合のみ、減り具合は学部生と比べて穏やか)。
下がったと言っても7%、それまでが中国とインドの貢献により異常なまでに上昇していたので、個人的には特別驚く話ではないが、算盤勘定をする人にとっては大事らしい。留学生は特に学部生の場合、フルに学費を払ってくれるので彼らの存在は貴重なのだそうだ。
うちの大学の場合もともと留学生の割合は少ないし、今後も口ではダイバーシティを促進と言っても実際はノープランで変化があるとは思えないが、トップ層で本当にいい外国人をリクルートしてきた大学は収入だけでなく人的リソースの面で徐々にこの影響が効いてくるでしょう。
普通に考えても今アメリカの大学にどうしても来る理由ってあまり無いですもんね。
今日は小生の誕生日で、この歳になっても色々な方からSNSやメール、テキストを通じてメッセージをいただきました。年賀状もほとんど書かなくなって久しく失礼際まりないのですが、名前を覚えてもらっているだけでも嬉しいのに、一言添えてくれるのは大変有り難いことです。少しずつですがお一人ずつ返信をさせていただきたい、と思っています。
スタバや普段よく行くマドレーヌというカフェからも誕生日プレゼントをもらいました。先日マドレーヌではバゲットに加え、デザート一品が無料となり、スタバでも今日コーヒーを一杯おごってもらいました。
さらにスタバでは洒落っ気のある店員さんが以下のようにメッセージを添えてくれました。
そしてお絵かきも。
身体に少しずつ変化があるのは否めませんが、まだまだ守りに入る年齢には達していないので頑張りたいと思います。
iPhoneに変えて(といっても5S)2年ちょっと経ちました。もともとusedのを買ったため、すぐに充電池を交換しましたが、最近になって何もしないのに電池の持ちが悪く、一日持つか持たないか。これって普通なんでしょうか?。
確かにOSをアップグレードしたからかも知れません。USA Todayのプッシュ通知も入ってきます。でも極力余計なソフトは動かしてなく、Wifiも必要でないときは切っています。スマホでメールをチェックすることもほとんどありません。でもどうしてこんなに電池って持たないんでしょうか?。
日本と違いアメリカだと携帯機器そのものを買う必要があるため、新品だと額面通り数百ドルします。自分の使い方の場合、そんなお金出すのならラップトップPCを買いたいです。極論を言うとスマホはいらないんですが、アメリカに住む場合いざという時の保険でしょうか。。
今年のブラックフライデーあたりに買い換えることを検討しないといけなさそうです。
2018年3月25日(日)
ルイジアナオープンでのほっこりするエピソード
PGA傘下とはいえ、Web.comツアーの賞金は決して多くありません。選手の移動費、滞在費、そして練習およびプレー費用など諸経費を考えると、予選を通るどころか常に上位にいないとやっていけるものではありません。
今週ラフィエットで行われたルイジアナオープンの大会中、その生活スタイルで注目を浴びた選手がいました。Daniel Mazziottaという選手です。
この選手は住んでいたアパートの契約を更新せず、自分の車(トヨタの2002年製造のアバロン、決してSUVとか大型車ではない)に全てを積み込んで、ツアーを回ることを決心したそうです。これならほとんど帰ってこないアパートやトーナメント先のホテル代金に困ることはないでしょうが、疲れたときにはベッドで寝たい時もあるでしょうに。
しかもこの車、古いせいかエアコンやラジオも効かないとのこと。一人で移動するだけも大変なのに、これから暑くなる季節はさらに大変です。
ただこの選手、どうやらシード選手じゃないようで、今週もマンデーからの勝ち上がりで金銭的に余裕もないのでしょう。
そんな中、上の動画の中で「次のトーナメント先、ジョージア州サバンナに移動する前に前のタイヤ変えないといけないかも」と言っています。普通に車の心配をしただけだと思うのですが、それに対して観客が立ち上がりました。
みんなで声をかけてタイヤ代金をカンパしてあげたようです。自分もそこにいたら気持ちなにかしてあげたかった。
このトーナメントで彼もキャリアベストの6位に入り、心も懐も少しは温まったことでしょう。それでもハングリー精神を忘れず、PGAツアーという夢を目指して頑張ってもらいたいものです。
実際、彼はこれからもトーナメント中は外で泊まる、と言っているから(笑)期待できるでしょう。
2018年3月24日(土)
ルイジアナ・オープン・トーナメント(ゴルフ)観戦
先日お偉いさんにチケットをいただいたので、プロゴルフ(Web.comツアーですが)のトーナメントを観戦してきました。場所はLe Triomphe Golf and Country Clubという所です。
Le Triomphe Golf and Country Club
100 Club Dr, Broussard, LA 70518
ハイウェイ90をラフィエットからラフィエット動物園を超えて少し南に走ると、ゴルフ場は右側に見えてきます。入って右手に臨時駐車場があり($5)、そこに車を置いてシャトルバスに乗ってコースの中に入りました。シャトルバスに乗るほど、大した距離ではなかったですけどね。
ゴルフ場のゲート、多分にもれずここに高級な住宅があって住民もいる
駐車場横、止まっていたトレーラー
入り口でおろしてもらうと、凱旋門とともにWeb.comツアーの看板がお出迎え。
以前オーガスタのマスターズに行った時には厳重な持ち物検査と、ドレスコードがあったのですが、ここはさすがに緩かったです。手荷物は小さく、となっていましたが普通に携帯電話も持ち込めました(ただしバイブレーションにしておく必要あり)。
まずは折角いただいたスカイボックス区域に行って、どんな所か確認しました。グリーンの眺めはこんな感じでした。マスターズではトーナメント中写真撮影は禁止されていたので、最初気づかれないように写真を取りましたが、警備の人に話をして確認した所、プレー中でなければ全然写真とっても大丈夫だよ、とのこと。なんだ、普通にとればよかった。
飲み物はソフトドリンク、アルコールと用意され、どちらもここに入れる人なら無料のようでした。
まだ午前中で18番に上ってくる選手がいなかったので、少しゴルフ場を歩きました。まずはクラブハウスへ。
中もちょこっと入ってみましたが、2階からご飯、お茶をしながらプレーを見れるようでした。ただここはお金がかかりそう。
コースに出ましたが、ティーオフの時間とかどのように今日ペアが組まれたかわからなかったので(電光掲示板はあったが、なかなか希望の案内が出てこなかった)その場でティーショット始めたペアにくっついてしばらく一緒に回ることにしました。
たまたまですが、ラフィエット出身の選手がいたペアで多少のギャラリーがいました。今日は風が強く、どの選手もやりづらそうでした。
フロント9を一緒に回ってお腹が空いたので、テントに戻り食事を取ることにしました。ケータリング方式でサラダやソーセージガンボ、揚げたチキンなどがありました。最初気づきませんでしたが、ここに今日のペアリングとコース設定などを紹介した冊子がおいてありました。
さらにジュースをもらってきて、今度は日陰でのんびり18番であがってくる選手をしばらく見ることにしました。ここだとグリーンに上がってくる時に選手の紹介があり、誰が誰だかわかって便利です。
1時間ほどここにいると一際歓声の高い選手がやってきました。サム・バーンズという選手でLSU出身、しかも2015年そのゴルフ部が全米優勝したときのメンバーだそうです。どうりで人気があるわけだ。
プレーが終わった後、みんなも取っていたので一緒に取ってみました。左から2番め、こちらに顔が見える白いズボンをはいている人がその選手のようです。でも本当に写真を取れてびっくり。
PGAの下部ツアーということもあり観客もそれほどではなく、のんびり見ることが出来ました。マスターズほど厳密にギャラリーと選手を隔ててなく、選手とキャディーも十分に聞こえる距離で観戦出来、プレーの質に違いはあってもこれはこれで面白かったです。
2018年3月23日(金)
ペニントンに行ってミーティング
午前中自分の大学で3つのミーティングをこなしたあと、午後はバトンルージュに出向き、ペニントン・バイオメディカル・リサーチセンターに行ってきました。同僚が紹介してくれて、ある研究者と一緒に仕事が出来ないか相談しに行ったのでした。
話をしてみると私が彼の以前のボスを知っていただけでなく、彼も私が在籍した大学の先生をそこで仕事のインタビューを受けていたため知っていたり、大学院時の友人も去年まで共同研究で来ていたり、と色々と共通なことが分かりました。世間(=業界)はやっぱり狭いです。
これ以外でも(というかこっちが本論)自分がすでにとったデータを見せてアドバイスをもらい、とりあえず面白そうな所から一緒にやってみよう、という話をいただけたので、有意義な時間となりました。残念ながら自分のラボでは予算、器具の充実さに欠けるため、彼のラボと協力してやれるのは有り難いことです。うまい具合に行って、共同でグラント書ければ理想ですが、それは現時点では欲張りでしょう。
とりあえずとっかかりが出来たのでよかったです。仲介してくれた同僚に感謝です。
2018年3月21日(水)
今週はルイジアナ・オープン(ゴルフ)がラフィエットで開催
今週はPGAツアーへの登竜門、Web.comツアーのルイジアナ・オープンがここラフィエットで開催されます(厳密に言うと隣のBroussard市ですが、隣町なので良しとします)。友人がボランティアをしているので話を聞けたのですが、日本と同じく火曜日にパーティがあったり、水曜日にスポンサーとプロアマでラウンドしないといけなかったり、とプロも本業以外での仕事で一週間が目まぐるしく過ぎていきます。
この辺りで誰がスポンサーなのかなぁと思っていると、友人が面白い写真を送ってくれました。
4番目の方、日本でも野球ファンなら馴染みの名前なのでは?広島、そして阪神でもプレーしたアンディ・シーツさんです。Wiki見ると現在も阪神の駐米スカウトみたいですね。
元々バトンルージュ出身でLSU卒業なので、現役引退してからはルイジアナに戻っているのも知れません。今回は友人がいるのか、それともいくらかコミュニティのために寄付をしたのか、プロアマに出場するようです。
今日やってるはずなので何なら見に行けないかなぁと思い、無理を承知でゴルフコースに行ってみました。
やっぱり駄目でした。
ただ働いている友人とそこで会えて、何故か奥に連れて行かれて偉い人に会えて、「ラフィエット市にいる唯一の日本人男性」とか紹介されたら、その人から「ようこそ」と言われ、挙げ句トーナメントに入れる週末のチケットをいただけました。それもただの入場券($10)ではなく、18番ホール横のテント内で食事、飲み物付きのスカイ・ボックスパス($65)でした。
こういう時はマイノリティー得です。
週末は実験休んで、見に行こうと思います。
2018年3月19日(月)
大坂なおみ、BNPパリバ・オープン優勝おめでとう
書くのが遅くなりましたが、大坂なおみ選手がBNPパリバ・オープンで優勝しました。何がすごいって破った相手もそうですが、それよりトーナメントの格。
女子のツアーではWTAプレミアマンダトリーという格付けで、男子だったらATPマスターズ1000に匹敵するもの。プレミアマンダトリーとはその名の通りトップ10プレイヤーの参加が義務付けられているので必然的に大会の質が高くなり、その中での優勝はまさにお見事としかいいようがないでしょう。
しかし優勝インタビュー、確かにグダグタでしたが憎めませんでした。虜になるのもわかります。言葉もものすごい可愛らしいものでした。今後に多いに期待しましょう。
しかし次のマイアミも引き続きWTAプレミアマンダトリーの大会でしかも初戦がセリーナ。日曜日まで戦って、しかもカルフォルニアからマイアミに東に移動して(=時間を失う)大変だ。
VIDEO
2018年3月16日(金)
日本、研究費当たりの論文数で最下位というけれど
気になる記事を今更読みました。
日本、研究費当たりの論文数で12年から連続最下位 主要9カ国調査 研究費の額は3位なのに…
研究費にお金をつぎ込んでいるが、結果が出ていないという結論なんだろう。
研究への投資が論文などの成果に結びついていない現状が浮かび上がった。
うーん、投資する先としては心配だろうけど、論文数だけで比較するのはどうなんだろう?
日本は論文数の減少傾向が続き、
は単純に憂うことだろうが、どこにどう配分したとか、投資先が論文という形になるまでに時間がかかる挑戦的なところとか、そもそも実験をするのにものすごいお金がかかるところとか、これ以外にも議論する点はいっぱいあるかと思うのですけどね。
ちなみに論文の査読というお仕事(=ボランティア)を依頼されたら受けるようにしていますが、某国から来る論文のほとんどはデータを使いまわしたり、どうでもいいようなことをちまちま書いたり、残念ながら読むに値しない、読んだ後時間を無駄にされて怒りすらこみあげてくるものが少なくありません。そんな人たちと数で争われても、と思うのですが、実際日本で研究に従事されている方はどう思っているか、お聞きしたいところです。
2018年3月15日(木)
宇宙滞在で遺伝子が変化って
CNN.co.jpの見出しを見ていてびっくりしたことがあった。
宇宙滞在で遺伝子が変化、一卵性双生児と一致せず NASA
慌てて内容を見ると、「遺伝子に変化」とか「遺伝子が正常な状態に戻っていない」とか書いてある。その後には「スコット氏の遺伝子発現は、地球に帰還すると93%が正常に戻ったが、残る数百の「宇宙遺伝子」は変異したままだった。その一部は宇宙滞在のストレスによって変異したと思われる。」とも書いてある。
しかしよく読めばわかるが、「遺伝子そのもの」には変化がなく、その発現状態が変わっているということだけで、完全な誤訳です。あーびっくりした。
遺伝子が変化したのなら、宇宙放射線(紫外線とか)で遺伝子が傷つき、遺伝子の塩基配列に変化が起きたのかと思いました。ヒストンの修飾状態も変わることはあるでしょうが、これは遺伝子レベルではなくエピジェネティクスですからね。それなら環境に左右されます。
恐らく原文を元にこの記事を書いた人は生物に疎いがために内容を理解出来ず、このような日本語訳が記事になったのかと思います。英語版見ればすぐにわかりますが、
Though Scott Kelly's genetic expression changed, he and Mark are still identical. Changes in gene expression are how the human body reacts to the environment.
(スコットの遺伝子発現レベルが変化したけど、彼とマークの(遺伝子の塩基配列)は一緒である。遺伝子発現の変化は人間の身体が環境にどう対応したか、である。)
もっとも強い放射線、宇宙線を長い間浴びると遺伝子そのものに変化ありそうですけどね。
Astronaut's gene expression no longer same as his identical twin, NASA finds
昨晩ブログを書いていたら、スマホの速報に「ホーキング博士亡くなる」というニュースが飛び込んできました。76歳ということでした。心から冥福をお祈りします。
ホーキング博士の本「ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで」は大昔にもちろん読みました。昔過ぎて内容は忘れましたが、実家の本棚のどこかにまだ残っているはずです。業績は申し分ないですがなにせ理論物理学者、全てが仮説なので実証されるまでは時間がかかるのでしょう。ノーベル賞は実証されていないと取れないので、これが縁のなかった理由と言われています。
恐らくどこかで話題になっていると思いますが、別な興味として彼のALSの進行が遅かったこと。発症が21歳頃と言われていますが、一般的なALSの進行を考えるとかなり穏やかだった感があります。
骨格筋を専門にやっている人は彼の身体で何が起きていたか知りたいのではないでしょうか。
2018年3月13日(火)
ダルビッシュは高めの速球をもっと投げるべき?
今日の午後は完全に学生へのアドバイジングで潰されました。二人でこなすはずが、もう一人が来ずすべて自分でやる羽目になりました。最悪です。
さて現実逃避。以前、日本語の記事で「MLBは高めのフォーシームが新トレンド」というのを読みました。その記事はまだ残っています。
バーランダーが火つけ役。MLBは「高めのフォーシーム」が新トレンド。
この記事ではバーランダーが球速落ちても、高めにスピンのかかったフォーシームを投げることでどう持ち直したかを紹介していました。ところが面白いことに、同じことがダルビッシュにも当てはまるようです。彼の球速が落ちたわけではないですが、投球の幅を広げる、という意味です。
How move to Cubs could make Darvish better
まずダルビッシュのフォーシームのスピン量は2017年で3位にランキングされるとのこと。
Highest average four-seam spin rate by a starting pitcher in 2017 (Minimum 500 four-seamers thrown)
Justin Verlander: 2,552 rpm
Max Scherzer: 2,504 rpm
Yu Darvish: 2,502 rpm
Sonny Gray: 2,484 rpm
(tie) Tyler Chatwood: 2,482 rpm
(tie) Jeff Samardzija: 2,482 rpm
しかし特徴的なのはバーランダーやシャーザーは高めが多いのに対して、ダルビッシュは低めにフォーシームを投げるようです。確かに下の図を見ると赤い部分が多いのは二人に比べて低めに見えます。
数値的に言えばダルビッシュのフォーシームは地面から平均して2.36フィートを通過するのに対し、前者のシャーザーは2.81フィート、バーランダーは2.79フィート。その差は約0.5フィートつまり15センチぐらいあるそうです。確かに違う。
ストライクゾーンを高さで3分割した場合ダルビッシュが一番上のゾーンに投げる割合は33.3%で198人の投手中18番目に低く、逆に低め3分の1に投げる割合は45.4%で全体で16番目に高い割合だとか。(ちなみにバーランダーは高め3分の1:54.2% vs. 低め3分の1:25.2%、シャーザーは54.0% vs. 21.7%)。
日本語の記事のようにスピン量が多いフォーシームは打者には浮き上がる感覚を覚えさえ、空振りや見逃しをとれる傾向がある、とここでも紹介。さらにカブスの新しいピッチングコーチJim Hickeyはタンパベイ時代、ジェイク・オドリッジやドリュー・スマイリーを高めの速球を武器にするよう指導し大成させた実績がある人だそうで、ダルビッシュもその余地が十分にあるのでは、ということらしいです。
事実、昨年ダルビッシュの高めのフォーシームはMLBで一番打たれなかったとのこと。
Highest whiff-per-swing percentage on four-seamers in upper third of zone or higher by a starting pitcher in 2017(Minimum 100 swings on high fastballs)
Yu Darvish: 42.2%
Jacob deGrom: 40.1%
Rich Hill: 38.0%
Danny Salazar: 37.0%
Robbie Ray: 35.7%
確かに利用しない手はないかも知れませんね。
2018年3月12日(月)
NITとNCAAトーナメント出場によるペイアウトの差
私が在籍する大学のバスケ部はシーズン中ではチャンピオンになったものの、肝心のトーナメントで負けNCAAトーナメントへの出場権を得ることが出来ず、NITトーナメントに回りました。1部とは言えメジャーカンファレンスではないので仕方のないことで当然の結果です。
ただどうせ1回戦で負けるとはいえ、NCAAトーナメントで負けるのとNITのそれで負けるのはTVへの露出度が大違いです。リクルーティングにも影響があるでしょう。
ゲスな話ですが、お金的にいくら変わるか気になったので調べてみました。
How Much Money Each NCAA Tournament Team Earned for their Conference
NCAAトーナメントではどの大学が勝つ、というよりどのカンファレンス出身の大学が勝ち上がるかでその所属カンファレンスに支払われる額が変わるようです。2017年で言えば、ゴンザガ大、オレゴン大、サウスカロライナ大、ノースカロライナ大が5ユニットを稼ぎ、各カンファレンスに$8,558,920を向こう6年間もたらしたようです。この点ではSun Beltも一つ出場枠があるので、1回で負けましたが$1,711,784をもらえるようです。
ただ素直に計算するとこれをカンファレンスに所属する大学で割らないといけないので、うちの大学へは$1,711,784/14=$122,270程度の分配金になるようです(少ない、しかし×6年)。ただこの記事に書いてある通り、
The NCAA recommends conferences distribute the money they receive evenly among their member institutions, but ultimately it's up to the conference to decide. Some follow the NCAA recommendation, some don't.
(NCAAは各大学に平等に配分することを推奨しているが、究極的には各カンファレンスの判断となる。NCAA推奨を守るところもあれば、そうでない所もある)
従って出場して頑張ったチームはもう少し報奨があるのかも知れません。実際SECでは勝ち進めば勝ち進むほどお金がもらえる仕組みのようです。そうじゃなきゃやる気が出ませんね。
SEC basketball's NCAA Tournament value declines, now and in the future
さてNITトーナメント出場によって入るお金はいくらぐらいなのでしょうか?、これがなかなか見つかりませんでした。唯一あったのは、
NIT more lucrative than NCAAs this year, but not over long run
2009年にサンディエゴ州立大学がベスト4に進んだ時の話です。そこのアシスタントディレクターの話が紹介されていますが、
San Diego State could net an estimated $25,000 to $50,000 from its NIT run this year, said Chuck Lang, SDSU's assistant athletic director for business administration.
(総額だいたい$25,000から$50,000ぐらいかな)
うっ、雀の涙。この額が一年払われるだけなので、確かにNCAAと比べれば小さそうです。ただ唯一救われることは、
Unlike the NCAA Tournament, NIT revenue is not shared with conference members.
(NCAAトーナメントと違って、NITの収入はカンファレンスのメンバーでシェアされない)
とのことなので、1回戦で負けたとしても少しは余計にお金もらえそうです。でもNCAA出場に比べて失ったものは非常に大きいことがよくわかりました。
2018年3月11日(日)
イチローはシアトルのユニフォームが似合う(動画)?
電撃的にシアトルに戻れたイチローですが、早速オープン戦にも出始めたようです。MLB.comのサイトで、「温かくおかえり、と迎えられた」と紹介されています。
気のせいかも知れませんが、シアトルのユニフォームをまとうとしっくりきているように見えます。打席に立つと日本人かアメリカ人かわかりませんが、一応イチローコール(チャント)が聞こえます。今日は3タコみたいですが、いずれにしよこれからでしょう。
ベンチでも同僚のヘルナンデスやカノからスタンドに帽子を取って応えろ、みたいな感じでいじられています。微笑ましいです。
ベテランを雇って出場させることは賛否両論かと思いますが、それに見合う活躍を徐々に見せて欲しいところです。
明日からアメリカのほとんどの地域でdaylight saving time、通称夏時間が始まります。ここ中部時間では日本との時差が-14時間になり、例えば日本の朝8時はこちら前日夜6時になります。
たかだか時差は1時間なのですが、されど1時間。失うときは非常に憂鬱です。時計の針が午前2時を指す瞬間に3時になってしまうのですから、それはそれはびっくりです。
以前はケーブルTVを購読していたのでそこのデジタルコンバータの時計で時間を確認していましたが、今は辞めたので携帯電話かパソコンの時計で時間を確認する必要があります。
仕事柄、日照時間が長く使えることで特になることはありません。むしろ明るいうちに帰ると罪悪感すら感じてしまいます。むしろ朝起きて暗い方が嫌です。
南部は夏暑いだけに、むしろ夜働いた方が空調も節約出来てよさそうですが、そんなデータはないんでしょうか。電気代はダイオードでかなり節約できるようになったんですから、シエスタのような政策も検討する価値はあるのではないでしょうか?
あ、夜遊びできないから、だめか?
2月7日に確定申告を終え、Federalからの税金還付は14日に早々と来ていました。州からのそれは例年遅くのんびり待っていましたが、相変わらずTurboTaxから連絡はなし。試しに銀行の振込先口座を確認してみたら、たまたま今日振り込まれていました。
金額的には非常に少額ですが。。。
ともあれ無事2017年分も終わったようです。めでたし、めでたしです。Federalの時にしろStateの時にしろちなみに無料版とは言え何も連絡ないので、TurboTax以降そのソフトウェアを使用することはないでしょう。
クビです。
2018年3月7日(水)
楕円曲線の本を読み始めた
下手の横好きとはよく言ったもので、最近自分にとってちょっとした気分転換で代数幾何の本を借していただいて読んでいる。易しく書かれているよ、と言われたけど読む速さは牛歩も牛歩。しかも英語で読んでいるから、さらにスピードが遅くなる。
そもそもここで出てくる楕円曲線と楕円(の式)が違うことはおろか、自分が高校の時取った代数・幾何とここでいう代数幾何が違うのもわからなかったぐらいなので、ド素人もド素人だ。
いわゆる理系出身(化学)なので大学で線形代数や微積も取った。無機化学の分野で分子結晶も扱ったので大学院でも群論も少しかじった。忘れたのかも、と思うがすべて覚えていたとしても今読もうとする本とは別の世界であり、すらすら読めることはないように思う。
定義を調べたり、式の意味や展開を理解しようとしたり、とのろのろだけど非常に楽しい。書いてわかるわけではないが、それでも手を動かしてみると、ほんの少しだけどわかる(わかったつもり?)ことがあったりする。こんなこと生物の世界では絶対にない。
使わない頭を一生懸命動かしている感もあるので脳活性のリハビリにもなるかも。
しかし睡眠誘導にも抜群です。ベッドで横になって読み始めたせいもありますが、おそらく昨日はものの5分で落ちました。
情けない。
2018年3月5日(月)
アメリカで仕事してても矛盾はいっぱい
気づいたらもう3月、春学期も半分が過ぎていました。今晩授業したのですが、冒頭でシラバスを確認したら来週は中間テストを行わないといけないようです。あー簡単にスタディガイドも作るか。
テストの内容は去年と同じでは芸がないし、今年も内容それなりに変えたし。ただでさえ余計な仕事が今週入っているのに、どうしましょう。
平日は予定もうぎっしりだから考えるのは夜か週末かな。
かなり自虐的になりますが、私が現在在籍する学科Exercise Scienceの大学院修士課程は出来て恐らく数年、この学科に修士課程があることを知っている外部の人は非常に少ないと感じます。恐らく政治的に比較的設立に手間のかからない修士課程を創設し、学生と収入を増やそうとしたのでしょうが、思ったほど集まっていないためか今度は受講する人数の少ないクラス(最低7人)を開講するな、という決まりを遵守するよう求めているようです。もっと言ってしまうと教えてもいいけど教員は教えたことにしない(=給料の対象となる教える授業数にカウントしない)ことになるとか。
いやー勝手だなぁ。
今までIndependent studyという名のもとに、授業を教えるわけではないですが毎週何らかの形で学生と連絡を取り、進行を確認しては必要に応じて助言を行うことを何度か担当してきました。1学期このような形で授業を取る生徒は今のところ多くて2人なので、教員としては教えていることにカウントされず強制の無償ボランティア、一方で学生はもちろん単位分(通常3単位)を学費として払っています。
これが夏学期だと他に教えない限り給与を全く支払われないのですが、このような学生がいるとオフィスアワーを作っては大学のオフィスに行く義務が発生し、突発的に頼まれる野暮用も含めてそれなりの労力と時間が使われることになります。当たり前ですが成績もつけます。この場合学生が払った授業料ってどこに行ってるんでしょうかね?
このような事態に「おかしい」という話が教員会議で上がることはしばしばなのですが、それを上のレベルで話し合ってもらうとなると、いつもウヤムヤにされはっきりとした回答を得たことは一度もありません。恐らく議論もされていないかも、です。
大学側としてはパンドラの箱なのでしょうか。下っ端には全くわからないし、理解も出来ません。
他の大学はこのような場合、どのように対応されているか気になる所です。
2018年3月4日(日)
ルイジアナの運転免許、10月18日までに変更しよう
車の運転免許がFederalのIDとして使えない、つまり飛行機搭乗で使えなくなる、という噂は前から聞いていましたが、交換することで解決するようです。以下のような案内が来ました。
If you are planning to fly anywhere in the U.S. on a domestic flight after October 10, 2018, you need to go to the Louisiana Office of Motor Vehicles (OMV) prior to your travels to obtain a Real ID compliant driver's license or identification card. If you do not have a Real ID to board a domestic flight, you will need to show your non-Real ID and a passport as a second form of identification. The ID will also be needed to gain access to any Federal Building.
(もしアメリカ国内線に乗る予定がある場合、今年の10/18までにDMVに行ってREAL IDとなる運転免許証を取得下さい。これがないと運転免許証とパスポートを提示する必要が生じます。)
The OMV started issuing Real IDs back in 2016. It is part of a larger effort by the federal government to increase security, monitor travelers on domestic flights and people looking to gain access to Federal facilities.
(OMVは2016年からREAL IDを発行し始め、これは連邦政府が国内の空の安全を高め、旅行者をモニターするよう多大な努力をしたものの一部です。)
2016年に運転免許を取得していますが、私の運転免許証にはREAL IDのマークが入っていませんでした。外国人だからですかね。マークの確認方法は以下の画像参照。
ともあれ8月に運転免許は切れるので、次回はREAL IDのマークが入った運転免許をもらいたいと思います。だめならなぜだめだったか、またここで報告します。
2018年3月3日(土)
アドバイジング ― 嫌な季節
朝から普通にラボにでかけ仕事しました。平日はどうも野暮用が増え、自分で実験がなかなか出来ません。さらに来週からは私が業務的に無駄、と言い続けている学生へのアドバイジングが始まります。
何度でもいうようにこの作業こそソフトウェアと学生に任せ、教員はもっと学位を持った人しか出来ないほかの仕事に精を出すべきと訴えているのですが、どこかの勘違いした大学の上の方はこれを学生と教員との距離が近く、大規模大学にはない良いところと認識しているようです。見当違いも甚だしい、と思うのですが、これを英訳して大学に送り付けるのも控えていただきたいなと思います。
いや別に生徒がオフィスに訪れるのが悪いとは言っていないのです。建設的な質問や意見は大歓迎です。それより何も考えずにやってきては「来学期何とればいい?」と丸投げされるのが嫌なだけです。
もっともこのような生徒は「自分で考えて」と今学期からは突き返す予定です。例えアドバイスに関する評価が下がっても、です。
ともあれ今日の実験は周りに人がいなくて静かで集中してできました。いつもこうでありたい。
2018年3月2日(金)
自分の英語、聞いてみるとひどい
昨日書いた方式で自分のプレゼン音声を吹き込んでファイルをあるところに送り、発表しました。発表中スカイプでつないでもらいで自分の英語を聞いていたのですが、記録途中に聞いていたのでわかってはいたのですが、「かなりひどい」ものでした。こんな英語聞かされている生徒、可哀そう、と本気で思いました。
冷静に聞くと確かに「Thick」なアクセントと抑揚で、日本語訛りがばっちりです。18年アメリカに住んで自分なりに努力してきたつもりでしたが、こんなものかとあらためて嘆きました。
別に開き直ってもいいのですが、もう少しどうにかならないかなぁと思いました。Speech Language Pathologistsとかに会って直してもらえないかな。
日本でいう英語上達の近道、「ネイティブの発音をたくさん浴びるように聞く」というのは他の誰より間違いなくしていると思います。ここ日本人いないし、数人の外国人を除き毎日アメリカ人としかそもそもいないし、話しませんから。
あー自己嫌悪。どなたかいい案があったらご教授下さい。
2018年3月1日(木)
パワーポイントのスライドごとに自分の声で説明を入れる
今までやったことなかったのですが、パワーポイントに自分の声を吹き込み再生できることを知りました。求められてやったのですが、必要に応じて使うべきかなと思ったので備忘録です。
1. パワポのファイルを普通にあける
2. Slide Showのタブを選択し、「Record Slide Show」→「Record from Current Slide」をクリック
3. (オプション)マウスの動き、もしくはレーザーポインタなどの動きを入れたい場合、次の画面でスライドのどこかを右クリックし、「Pointer Option」→「Laser Pointer」を選択する。これで音声だけでなく、レーザーポイントでどこを読んでいるかスライドをさしながら音声とともに録音できる。カーソルのままがいい場合は「Arrow Options」で「Visible」にする。
4. 左上の「Record」を押すとカウントダウンが3から始まり、スライドの内容を説明しながらポインタを動かして録音をする。一枚目が終わったら「Pause」もしくは「Stop」をクリック。(おそらく続けて録音する場合は前者、一旦終える場合が後者と思われるが、スライド一枚ごとに録音した自分はどちらも変わりがなかった)
5. スライドショーにして自分の音声、ポインタなどの動きを確認する。やり直したい場合は「Record Slide Show」→「Clear」から「Clear Timing on Current Slide」と「Clear Narration on Current Slide」で消し、あらためて2に戻って録音する。
6. 良しとするのなら、次のスライドに移動して同様な録画を始める。
7. 最後にFrom Beginningを押して通しで聞いて再確認をする。
最初は自分でスライドを切り替えるタイミングを入れられるよう全部ぶっ通しで録音しないといけないと思ったのですが、一枚ずつ録画し聞いてみては取り直したりして前に進めても問題がないことがわかりました。逆に通しで録画すると画面切り替え時に話していたことがカットされてしまうのでかえって不便でした(もしかしたらこの音声を残す方法もあるかも)。
また必要時間内にプレゼンを終えるよう音声を吹き込めるので、発表者が多くて後ろが決まっているときはこのような使い方もありかな、と思いました。
ただ気をつけることは当たり前ですが音声保存後、ファイルサイズはかなり大きくなります。どこかに送らないといけない場合は分割、もしくはクラウドでシェアなど必要になるかもしれません。
参考サイト:スライド ショーをナレーションとスライド切り替えのタイミングとともに記録する